事前知識

【徹底解説】クワガタの冬眠方法はこれで完璧!正しく冬眠させて長寿命化を図ろう!

カブトムシ大好きくん
カブトムシ大好きくん

そもそも、クワガタに冬眠が必要な理由がわからない...

初めてクワガタを飼育し始めたので、冬眠のさせ方が知りたい!

カブトムシ大好きくん
カブトムシ大好きくん

そのような方に向けて、様々なクワガタの飼育経験がある私が、「冬眠の必要性」、「失敗しないクワガタの冬眠方法」、「冬眠に必要な飼育用品」について解説します。これまで私は、国産ノコギリクワガタ/ミヤマクワガタ/ホペイオオクワガタ/ギラファノコギリクワガタなどなど多種類のクワガタの飼育経験がありますので、是非安心して記事をご覧になってください。この記事は飼育初心者に向けた記事になりますので、上級者の方には優しい内容になっている可能性がありますが、予めご了承ください。この記事を最後までご覧いただいた方には、以下のことがわかるようになります。

わかること

  • クワガタの冬眠の必要性
  • 冬眠するクワガタの種類
  • 冬眠に必要な飼育用品
  • 具体的な冬眠のさせ方

それでは、詳しく説明していきます。

クワガタの冬眠の必要性

 冬眠の必要性を説明する前に、まずはクワガタの越冬について説明します。冬眠とは、外気温度が徐々に下がることに合わせてクワガタの活性も下がり、クワガタが動かなくなりスリープモードになることを指します。冬眠している間は動きが止まっているだけでなく、エサも食べません。自然界のクワガタはこのように、厳しい冬を乗り切っているんです。

 さて、次にクワガタの冬眠の必要性について説明します。冬眠はクワガタにとっても大事ですが、飼育者にとっても大変メリットが大きいのです。

必要性 その1

✓クワガタの寿命を長くするために必要
 クワガタの寿命は活動している時間と大きく関係しています。もし、冬眠させなかった場合、本来活動を停止できる冬の間も常に動き回ることになるため、その分寿命が結果的に短くなります。よって、もしクワガタの寿命を長くさせたい方は、必ず冬眠させるようにしましょう。

必要性 その2

✓冬場の飼育コストを削減するために必要
 クワガタは越冬している間はエサを食べません。そのため、冬場のエサ代もかからないですし、暖房で温度を調節することも必要ありません。そのため、飼育費削減という観点からも冬眠は大事になります。

冬眠は、クワガタおよび飼育者どちらにとってもメリットが大きいのです。

冬眠するクワガタの種類

中国原産のホペイオオクワガタ.

冬眠をさせる前に、自身が飼育しているクワガタが冬眠する種であるかどうかを確認しましょう。

冬眠”する”クワガタ 冬眠”しない”クワガタ
オオクワガタ ノコギリクワガタ
ヒラタクワガタ ミヤマクワガタ
コクワガタ  

国産クワガタの代表的なものを例に挙げると、上の表のようになります。ただし、秋先に羽化したノコギリクワガタとミヤマクワガタは、春先まで土の中で過ごすことができ、冬を越すことができますが、これは”冬眠”ではなく”休眠”と呼びますのでご注意ください。

外国産のクワガタは冬眠するのか?という質問に関しては、するものもいるというのが回答になります。東南アジアに生息しているようなクワガタに関しては冬がないため冬眠するか不明ですが、冬がある中国原産のホペイオオクワガタは冬眠します。自身が飼育している種が、どこの国のものなのか?に注意して、冬眠するかどうかを確認するようにしましょう。わからない場合は、クワガタ専門ショップで確認することをおすすめします。

冬眠の方法について

必要な飼育用品は?

 まずは、クワガタの冬眠に必要な飼育用品を揃えましょう。必要な飼育用品はたった2つです。

その1

✓飼育ケースorボトル
 当然のことならが、クワガタを保管するために、飼育ケースもしくはボトルが必要になります。ボトルでも構わないのですが、私は、狭い空間にクワガタを入れておくことはかわいそうに思ってしまいますので、飼育ケースを使用しております。飼育ケース、ボトルいずれを使う場合においても、注意していただきたいのが、飼育マットの水分が抜けにくい構造のものであるかどうかです。特に空気穴が大きい飼育ケースやボトルは、マットの水分が抜けやすいため、蓋にラップをかぶせる等の対策が必要になります。

その2

✓飼育マット
 クワガタは自然界では、広葉樹の森の中にいます。そのため、冬眠する際も広葉樹の木の中に潜んでいます。よって、ストレスを与えることなく冬眠させるためには、広葉樹の飼育マットを使用することをお勧めします。ちまたでは、防臭作用のあるマットやダニが発生しないマットがありますが、冬場であれば雑虫は湧きずらいので、無駄なものが添加されていないものを使用するようにしましょう。寿命に影響があるかどうかは定かではありませんが、私はより自然に近いものを常に選ぶようにしております。

必要な用品は、以上の2点になります。

おすすめの飼育用品は?

それでは、私が使用している、おすすめの飼育用品をご紹介します。

おすすめ その1

◎広葉樹マット

created by Rinker
¥416 (2025/02/09 14:46:33時点 楽天市場調べ-詳細)

✓完全無添加な広葉樹マットであるため、クワガタにストレスを与えることなく冬眠させるためにはおすすめな商品。アマゾンで、同様な商品を購入されたい方は以下を確認ください。

おすすめ その2

◎ミズゴケ

created by Rinker
¥1,300 (2025/02/09 14:46:33時点 楽天市場調べ-詳細)

✓完全無添加なミズゴケであるため、クワガタにストレスを与えることなく越冬させるためにはおすすめな商品。広葉樹マットよりも保水性が高く、霧吹きの回数を減らしたい方にはおすすめ!アマゾンで、同様な商品を購入されたい方は以下を確認ください。

おすすめ その3

◎クリアスライダー

✓空気穴が小さく、マットから水分がなくなる心配もなし!そのため、蓋にラップをかぶせたり等の特殊な細工をする手間も必要なし!アマゾンで、同様な商品を購入されたい方は以下を確認ください。

また、より詳細にクリアスライダーについて知りたい方は以下の記事をご参照ください。

【必見】クワガタ飼育におすすめ過ぎる飼育ケース!クリアスライダー!その理由

2024/10/23  

 そのような悩みを抱えている方に、様々な飼育ケースを試した私が、絶対に購入すべき飼育ケースである”クリアスライダー”をご紹介します。その理由は以下の通りです。 クリアスライダー おすすめの理由 仕切り ...

具体的な方法は?

それでは、段階を追って冬眠のさせ方を説明していきます。

step.1

✓外気温度を調べること
 クワガタはおおよそ15℃以下にになると、冬眠が可能になります。そのため、まずは、外気温の平均温度が15℃を下回るようになったかどうかを確認しましょう。もし、15℃以上の気温が続く日が頻繁にある場合は、冬眠させることができませんのでご注意ください。

step.2

✓必要な飼育用品を準備すること
 飼育ケースと飼育マットがあれば十分です。詳しい飼育用品は前述の通りです。

step.3

✓飼育ケースにマットを半分以上の高さまで入れて、霧吹きを十分にすること

飼育マットをたくさん入れる理由は2つあります1つ目は、クワガタにとって天敵である乾燥対策のためです。長期間乾燥状態となると、クワガタの体内が乾燥してしまい、生殖能力を失いかねません。よって、これらのリスクを防ぐために、もったいないと思わずに十分にマットを入れるようにしましょう。2つ目は、マット内の温度を一定に保ち、クワガタが冬眠しやすい環境を作るためです。外気温が変動し、クワガタの活性が上がったり下がったりするような環境は、クワガタに大きなストレスを与えて、寿命を縮めてしまう原因になりかねません。よって、外気温の変動に左右されないように、マットは十分に入れるようにしましょう。

step.4

✓マットの上にティッシュをかぶせて、ゼリーを置くこと

ティッシュをかぶせる理由としては、クワガタが活動しているかどうかを確認するためです。順調に冬眠状態に入れば、クワガタは活動しないため、ティッシュはボロボロになりません。一方で、冬眠状態に入り切れていない場合はクワガタは活動しますので、ティッシュはボロボロになります。その場合は、部屋のより涼しい場所に移動させることをおすすめします。

ゼリーを入れる理由は、冬眠状態に入り切れていなかった場合のクワガタのエサ切れを防ぐためです。念のために入れておくようにしましょう。越冬に確実に入った場合は、ゼリーを置かなくても構いません。

まとめ

それでは、最後に、この記事の要点をまとめます。

まとめ

  • 「クワガタを長生きさせること」と「飼育費(エサ代、暖房代)の削減」の観点から冬眠させることは必要
  • 自身が飼育しているクワガタが冬眠する種であるかどうかを、事前に確認すること
  • 冬眠させる場合は、外気温度・飼育用品はあらかじめ確認し、準備すること
  • 必要な飼育用品は「飼育ケース」と「広葉樹マットもしくはミズゴケ」の2つのみ!
  • 飼育ケースにマットをたっぷりと入れて、しっかりと加水すること
  • マットの上には、ティッシュをかぶせてクワガタの活動状況をウォッチ!念のためにゼリーも添えて!

これで、あなたも冬眠を確実に成功させることができるでしょう!

その他、クワガタ飼育に関する様々な記事を発信しておりますので、気になる方は以下の記事を是非確認してみてください。

【必見】クワガタの幼虫のボトル投入方法はこれで完璧!必要な飼育用品までブリーダーが徹底解説!

2025/1/9

そのような方に向けて、多種多様なクワガタを飼育した経験のある私が、クワガタの幼虫のボトル投入方法について解説します。 これまで私は、国産ノコギリクワガタ/ミヤマクワガタ/ホペイオオクワガタ/ギラファノ ...

【必見】クワガタの季節ごとの温度管理方法をブリーダーが徹底解説!

2025/1/5

そのような方に向けて、クワガタの1年間の温度管理方法についてブリーダーが徹底解説いたします。 私は常時クワガタを9種類、幼虫を100頭以上飼育しており、日々クワガタのブリード経験を積んでおりますので、 ...

【初心者必見】クワガタの幼虫の育て方と必要な飼育用品

2025/1/10

そのような方に向けて、クワガタの基本的な管理方法について、詳しく解説いたします。 私は常時クワガタを8種類、幼虫を100頭以上飼育しており、日々クワガタのブリード経験を積んでおりますので、安心して記事 ...

【初心者必見】ブリーダーが教えるクワガタの菌糸ボトルの選び方とおすすめ商品!

2025/1/9

そのような方に向けて、クワガタの基本的な菌糸ボトルの選び方について、詳しく解説いたします。 私は常時クワガタを8種類、幼虫を100頭以上飼育しており、日々クワガタのブリード経験を積んでおりますので、安 ...

【徹底解説】クワガタの幼虫飼育ボトルへのマットの詰め方はこれで完璧!

2025/1/9

そのような方に向けて、常時100匹以上のクワガタの幼虫を飼育している私が「幼虫飼育ボトルへのマットの詰め方」について、徹底解説いたします。 これまで私は、国産ノコギリクワガタ/ミヤマクワガタ/ホペイオ ...

-事前知識