事前知識

【徹底解説】クワガタの休眠方法は?必要な飼育用品まで徹底解説!

カブトムシ大好きくん
カブトムシ大好きくん

そもそも、クワガタの休眠が何かがわからない...

初めてクワガタを飼育し始めたので、休眠のさせ方が知りたい!

カブトムシ大好きくん
カブトムシ大好きくん

そのような方に向けて、様々なクワガタの飼育経験がある私が、「休眠の必要性」、「失敗しないクワガタの休眠方法」、「休眠に必要な飼育用品」について解説します。これまで私は、国産ノコギリクワガタ/ミヤマクワガタ/ホペイオオクワガタ/ギラファノコギリクワガタ、などなど多種類のクワガタの飼育経験がありますので、是非安心して記事をご覧になってください。この記事は飼育初心者に向けた記事になりますので、上級者の方には優しい内容になっている可能性がありますが、予めご了承ください。この記事を最後までご覧いただいた方には、以下のことがわかるようになります。

わかること

  • クワガタの休眠の必要性
  • 休眠に必要な飼育用品
  • 具体的な休眠のさせ方

それでは、詳しく説明していきます。

クワガタの休眠の必要性

クワガタの一生を表した図.

 クワガタは卵→幼虫→蛹→成虫となる完全変態な生物です。成虫になる前は蛹の状態であり、体を固めている状態です。体が固まれば、最後の脱皮をして成虫となります。これを羽化と言います。羽化後のクワガタは直ちに活発に動き始める訳ではなく、1か月~2か月程度蛹室の中でジッとする期間があります。これを休眠と呼びます。クワガタの休眠の必要性は以下の2点です。

必要性 その1

✓クワガタの体の内部を固めきるため
 クワガタは体の外から段々と固まってきます。そのため、一見すでに立派な成虫になっているように見えても、まだ体の内部が固まっておらず、消化機能も整っていないためエサである昆虫ゼリーを食べることができません。クワガタが生きていくために必要な機能を整えるために、休眠は必要不可欠なのです。

必要性 その2

✓クワガタの生殖機能を整えるため
 クワガタは羽化した直後はまだ、生殖機能が整っておりません。一見立派な成虫に見えてもまだ、赤ちゃんの状態ですので、繁殖する上で大事な生殖機能を整えるためにも休眠は必要不可欠になります。

このように、休眠はクワガタにとって非常に大事な行為であり、正しく休眠をさせないと生殖機能を失ったり、寿命を縮めてしまいます。

休眠の方法について

必要な飼育用品は?

 まずは、クワガタの休眠に必要な飼育用品を揃えましょう。必要な飼育用品はたった2つです。

その1

✓飼育ケースorボトル
 当然のことならが、クワガタを保管するために、飼育ケースもしくはボトルが必要になります。ボトルでも構わないのですが、私は、狭い空間にクワガタを入れておくことはかわいそうに思ってしまいますので、飼育ケースを使用しております。飼育ケース、ボトルいずれを使う場合においても、注意していただきたいのが、飼育マットの水分が抜けにくい構造のものであるかどうかです。特に空気穴が大きい飼育ケースやボトルは、マットの水分が抜けやすいため、蓋にラップをかぶせる等の対策が必要になります。

その2

✓飼育マット
 クワガタは自然界では、広葉樹の森の中にいます。そのため、休眠する際も広葉樹の木の中に潜んでいます。よって、ストレスを与えることなく休眠させるためには、広葉樹の飼育マットを使用することをおすすめします。また、広葉樹の飼育マットには、クワガタと相性が良い共生菌が存在し、クワガタの消化機能や生殖機能を整える手助けをしてくれると言われております。一方で、ちまたでは防臭作用のあるマットやダニが発生しないマットがありますが、これらほとんどの場合”針葉樹”を使用しており、クワガタと相性の良い共生菌が少なく、クワガタの消化機能・生殖機能に悪影響を及ぼしかねません。このような観点からも、広葉樹の飼育マットを使用することをおすすめします。

必要な用品は、以上の2点になります。

おすすめの飼育用品は?

それでは、私が使用している、おすすめの飼育用品をご紹介します。

おすすめ その1

◎広葉樹マット


✓完全無添加な広葉樹マットであるため、クワガタにストレスを与えることなく越冬させるためにはおすすめな商品。アマゾンで、同様な商品を購入されたい方は以下を確認ください。

Amazonで買う(広葉樹マット)

おすすめ その2

◎ミズゴケ

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

水苔2L【復元済み すぐ使える ミズゴケ】
価格:1,300円(税込、送料無料) (2024/9/30時点)


✓完全無添加なミズゴケであるため、クワガタにストレスを与えることなく越冬させるためにはおすすめな商品。広葉樹マットよりも保水性が高く、霧吹きの回数を減らしたい方にはおすすめ!アマゾンで、同様な商品を購入されたい方は以下を確認ください。

Amazonで買う(ミズゴケ)

おすすめ その3

◎クリアスライダー


✓空気穴が小さく、マットから水分がなくなる心配もなし!そのため、蓋にラップをかぶせたり等の特殊な細工をする手間も必要なし!アマゾンで、同様な商品を購入されたい方は以下を確認ください。

Amazonで買う(クリアスライダー)

また、より詳細にクリアスライダーについて知りたい方は以下の記事をご参照ください。

【必見】クワガタ飼育におすすめ過ぎる飼育ケース!クリアスライダー!その理由

2024/10/23  

 そのような悩みを抱えている方に、様々な飼育ケースを試した私が、絶対に購入すべき飼育ケースである”クリアスライダー”をご紹介します。その理由は以下の通りです。 クリアスライダー おすすめの理由 仕切り ...

具体的な方法は?

それでは、段階を追って休眠のさせ方を説明していきます。

step.1

✓必要な飼育用品を準備すること
 飼育ケースと飼育マットがあれば十分です。飼育マットは広葉樹系を使用するようにしましょう。詳しい飼育用品は前述の通りです。

step.2

✓飼育ケースにマットを半分以上の高さまで入れて、霧吹きを十分にすること

飼育マットをたくさん入れる理由は2つあります1つ目は、クワガタにとって天敵である乾燥対策のためです。長期間乾燥状態となると、クワガタの体内が乾燥してしまい、生殖能力を失いかねません。よって、これらのリスクを防ぐために、もったいないと思わずに十分にマットを入れるようにしましょう。

step.3

✓マットの上にティッシュをかぶせて、ゼリーを置くこと

ティッシュをかぶせる理由としては、クワガタが活動しているかどうかを確認するためです。羽化後1か月~2か月経過すれば飼育マットの中から成虫が出てきて活動を開始します。そうするとティッシュがボロボロになります。一目見てクワガタの活動状況がわかるようにティッシュをかぶせておくことをおすすめします。

ゼリーを入れる理由は、クワガタが活動を始めた場合のエサ切れを防ぐためです。羽化後2か月弱経過したら、念のために入れておくようにしましょう。

まとめ

それでは、最後に、この記事の要点をまとめます。

まとめ

  • クワガタの「消化機能」と「生殖機能」を整えるために休眠は必要
  • 必要な飼育用品は「飼育ケース」と「広葉樹マットもしくはミズゴケ」の2つのみ!
  • 飼育ケースにマットをたっぷりと入れて、しっかりと加水すること
  • マットの上には、ティッシュをかぶせてクワガタの活動状況をウォッチ!羽化後2か月弱経過したら、念のためにゼリーも添えて!

これで、あなたもクワガタの休眠を確実に成功させることができるでしょう!

その他、クワガタ飼育に関する様々な記事を発信しておりますので、気になる方は以下の記事を是非確認してみてください。

【初心者必見】クワガタの幼虫の管理方法と必要な飼育用品

2024/11/27

そのような方に向けて、クワガタの基本的な管理方法について、詳しく解説いたします。 私は常時クワガタを8種類、幼虫を100頭以上飼育しており、日々クワガタのブリード経験を積んでおりますので、安心して記事 ...

【初心者必見】ブリーダーが教えるクワガタの菌糸ボトルの選び方とおすすめ商品!

2024/12/17

そのような方に向けて、クワガタの基本的な菌糸ボトルの選び方について、詳しく解説いたします。 私は常時クワガタを8種類、幼虫を100頭以上飼育しており、日々クワガタのブリード経験を積んでおりますので、安 ...

【徹底解説】クワガタの幼虫飼育ボトルへのマットの詰め方はこれで完璧!

2024/11/26

そのような方に向けて、常時100匹以上のクワガタの幼虫を飼育している私が「幼虫飼育ボトルへのマットの詰め方」について、徹底解説いたします。 これまで私は、国産ノコギリクワガタ/ミヤマクワガタ/ホペイオ ...

【初心者必見】ブリーダーが教えるクワガタの幼虫のボトルサイズの選び方

2024/11/21

この記事をご覧になっている方は、無事クワガタの産卵に成功してこれから幼虫飼育を始める方、もしくは幼虫を購入してこれから幼虫飼育を始める方だと思います。 幼虫飼育を始める上で、必ずと言ってもいいほど悩む ...

クワガタ飼育にかかる費用はいくら?お金を気にすることなくクワガタ飼育を楽しむ秘訣を徹底解説!

2024/12/5

この記事をご覧になっている方は、これから本格的にクワガタ飼育を始めることを検討している方ではないでしょうか。そのような方々に向けて、私が日頃からクワガタ飼育にかかっている費用を赤裸々にご紹介いたします ...

-事前知識