ホペイオオクワガタ

【必見】ホペイオオクワガタの産卵セット割り出し方法

カブトムシ大好きくん
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ホペイオオクワガタの産卵セットの割り出し時期が近づいてきたが、必要な用品がわからない...

割り出しをするのが初めてで、具体的な方法や注意点がわからない...

カブトムシ大好きくん
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そのような方に向けて、ホペイオオクワガタの産卵セットの割り出し方法について、詳しく解説いたします。

私は常時クワガタを8種類、幼虫を100頭以上飼育しており、日々クワガタのブリード経験を積んでおりますので、安心して記事をご覧になってください。具体的な飼育種が気になる方は私のプロフィールをご覧ください。

この記事を最後までご覧いただいた方は、以下のことが理解できるようにしてります。

獲得知識

  • 産卵セットの割り出しの意味
  • 産卵セット割り出しの際の必需品
  • 産卵セット割り出しの具体的な方法
  • 割り出し後の「卵」の管理方法

それでは、解説を始めていきます。

産卵セット割り出しの意味

そもそもの疑問として、なぜ産卵セットを割り出さないといけないのか?ということですが、理由は以下の通りとなります。

産卵セット割り出し理由

  • ホペイオオクワガタの♀が幼虫を食べてしまうことを防ぐため
  • ホペイオオクワガタの♀が産卵のために木をかじる過程で、卵をかき回してしまうことを防ぐため
  • 幼虫同士がかみ合うことを防ぐため
  • 1令幼虫から栄養豊富なマットを食べさせて、大型を狙いやすくするため

上述の中でも、特に避けたいのは♀が幼虫を食べてしまうことです。クワガタの♀は、産卵のために体内のタンパク質を大量に消費してしまいます。その消費したタンパク質を補給するために、幼虫を食べてしまいます。この現象が発生するのは、幼虫が1令から2令幼虫になるようなタイミング(産卵セットを組んで1か月~1か月半)で発生します。そのため、産卵セットの割り出しは産卵セットを組んで1か月後に実施することが最適ということになります。

割り出しの際の必需品

具体的に何が必要?

産卵セットを割り出して、「卵」と「幼虫」の取れた数を確認したい!という気持ちは非常にわかりますが、まずは必要な備品を準備しましょう。以下に、必需品をまとめます。

必需品 目的
大きなケース 産卵木を割る際に発生する木くずの受け皿として使用。大きさはW40cm×D30cm×H15cmあれば十分。
スプーン 幼虫や卵をすくいあげるために使用
幼虫飼育マット入りプリンカップ 産卵セットから取り出した幼虫・卵を保管するために使用。容量は140mlで十分。
キリ 産卵木を割って卵を取り出すために使用
ゴム手袋 幼虫や卵を取り扱う際に使用。

イメージがつかない方に向けて、以下に参考写真を掲載いたします。参考にしてみてください!

初心者にとっては、幼虫飼育マット入りプリンカップの準備の仕方は難しいですよね?そのような方には下の記事が参考になるかと思いますので、是非参考にしてください。

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どこで買えるの?

大きなケース

大きなケースは100均で購入可能です!40cm×30cm程度の大きさのものを使用すれば問題ないです。

スプーン

スプーンは100均で購入可能です!お好きなものを購入していただければ大丈夫です。

幼虫飼育マット

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幼虫飼育マットは、楽天市場やAmazon、ホームセンター、クワガタ専門店で購入できます!必ずクワガタの幼虫専用のマットを購入するようにしましょう。カブトムシ専用のものはクワガタにとっては発酵が進みすぎたものが多く、適しておりません。

購入する際は、まずは、お近くのホームセンターやクワガタ専門店に行くようにしましょう。なぜなら、通販で購入すると送料が上乗せされてしまい、高価になってしまうからです。

お近くにホームセンターやクワガタ専門店がない方は、通販で購入することを検討しましょう。安価且つ品質が安定している商品は”月夜野きのこ園”さんが製造している「きのこMat」です。

プリンカップ

プリンカップ

クワガタの卵を入れるための容器になります。プリンパックは100均でも手に入りますが、安価に購入したい方はシモジマがおすすめです。ただし、シモジマで購入する際は、蓋は別売りですのでご注意ください。

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製氷皿

キリ

キリは100均で購入可能です!お好きなものを購入していただければ大丈夫です。

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ゴム手袋は楽天市場、ホームセンターで購入できます。100均でも購入できますが、クワガタ飼育に適しておりませんので、おすすめしません。なぜなら、厚手で繊細な作業ができないし、脱着がしずらいからです。それらをすべて解決してくれる商品がSHOWA製の”するっとタッチ”です。性能も良く、価格も330円と安価です。この商品について気になる方は下の記事をご覧ください

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産卵セット割り出し方法

割り出しタイミングは?

割り出しタイミングは大きく2パターンあります。

1つ目は1週間おきに卵の状態で取り出すパターンです。特に、ホペイオオクワガタ飼育者の中でも大型化を狙う人はこの方法をとっております。なぜなら、卵をプリンカップの側面から見えるような状態で保管すれば、幼虫の孵化タイミングを把握できるからです。そうすれば、1令幼虫の間から栄養価の高いエサを食べさせることができます。

卵は写真のような産卵痕の周りの木をキリで崩してあげることで、容易に見つけることができるのもメリットです。もし、卵が孵化をして幼虫になってしまうと、産卵木の中を縦横無尽に移動してしまうため、割り出しの際に幼虫を傷つけるリスクが高まります。そのため、卵が孵化する前に割り出しをすることがおすすめです。

また、菌糸ボトルの注文数を明確に把握しやすいこともメリットです。卵が孵化するまでに2~3週間かかりますので、余裕をもって菌糸ボトルを注文することができます。

一方で、デメリットとしては、産卵木を頻繁にキリで崩すため、本来♀が産卵できる場所を狭めてしまうことです。そのため、この方法を選択して数十個の卵を取りたい方は、予め4本程度の産卵木を使う覚悟でいるようにしましょう。

卵の状態で取り出すことのメリット・デメリットをまとめましょう。

メリット

  • 1令幼虫の初期から、栄養価の高いエサが食べさせられるため、大型化が狙いやすい
  • 産卵痕の周りの木を崩すだけで卵を用意に見つけることができるため、幼虫を傷つけるリスクが低い
  • 菌糸ボトルを注文する数を明確に把握できる

デメリット

  • たくさんの卵を得るために、予め4本程度の産卵木が必要

2つ目は産卵セットを組んでから1か月後に♀を取り出し、♀を取り出して1か月~2か月後に産卵木を割り出す方法です。

最も大きなメリットは、割り出しが非常に容易であることです。産卵セットを組んで2か月~3か月経過していると、幼虫は1令中期~2令初期になっているため、幼虫が産卵木を食べてボロボロにしてくれます。

そのため、キリを使うことなく手で崩せる状態になるため割り出しが非常に容易です。

一方で、デメリットとしては3つあります。

1つ目は「割り出すまで幼虫の数がわからないため、菌糸ボトルの注文数が明確に把握できない」ことです。ホペイオオクワガタ以外に飼育している方であれば、多少多めに菌糸ボトルを注文することで対応できるかもしれませんが、菌糸ボトルは長期保管できないため、あまりおすすめしません。

2つ目は「1令幼虫の間から栄養価の高いエサを食べさせることができず、大型化が狙いにくい」ことです。産卵木は菌糸ボトルよりも栄養価が低いため、大型化が狙いずらくなります。

3つ目は幼虫同士が傷つけ合うリスクが高まることです。ホペイオオクワガタの♀は多いときで50個以上の卵を産みます。単純計算で産卵木1本あたり25匹の幼虫がいることになります。そうなると、どうしても幼虫同士がかみ合ってしまい、亡くなるリスクが高まります。

それでは幼虫の状態で取り出す際のメリット・デメリットをまとめましょう。

メリット

  • 幼虫が産卵木をボロボロにしてくれるため、割り出しが非常に容易

デメリット

  • 菌糸ボトルの注文数が明確に把握できない
  • 大型化が狙いずらい
  • 幼虫同士が傷つけ合うリスクが高い

それぞれの方法のメリット・デメリットを正しく把握して、自身に合った割り出し方法・タイミングを選択しましょう。

具体的な割り出し方法は?

備品の準備がそろったら、産卵セットの割り出しをしていきます。ここでは、卵の状態で割り出す方法のみ解説します。

それでは、ステップごとに解説していきます。

step.1

✓産卵痕の場所を把握すること

ホペイオオクワガタの♀は木を削ってくぼみを作り、卵を産み落とします。その後、くぼみに木くずを埋めなおすため、写真のような産卵痕が目で見て簡単にわかります。

埋め戻しがわかりずらい場合は、キリの先端で産卵木を軽く引っ搔いてみてください。その時に木くずがボロボロと出てくる場所は卵がある可能性が高いです。

step.2

✓産卵痕の周囲1cm離れた場所にキリを差し込んで木を割る

産卵痕を確認したら、産卵痕の周囲1cm離れた場所にキリを差し込んで木を割っていきます。すると、写真のように卵が見えると思います。

キリを差し込む際は、付近に産卵痕がないことに注意しましょう。

step.3

✓産卵木をひっくり返してプリンカップに卵を入れる

卵を確認したら、木をひっくり返してプリンカップに卵を入れます。木をひっくり返しても卵が出ない場合は、スプーンでそっとすくい上げるようにしましょう。

卵がプリンカップの側面から見えるように保管するようにしましょう。卵の保管方法について、より詳細に知りたい方は下の記事をご覧ください。

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step.4

✓「卵」を回収し終えた産卵木を飼育ケースに入れて保管

「卵」を回収し終えた産卵木は廃棄せずに、1か月~2か月程度は保管するようにしてください。「卵」をすべて取り切ったと思っても、「卵」は非常に小さいため取りこぼしがある可能性があります。よって、ダブルチェックの意味も込めて、1か月~2か月程度は保管するようにしましょう

割り出しを終えたらすべきこと

割り出しを終えたら、菌糸ボトルを注文しましょう

オオクワガタは食性が強いため、ヒラタケ・オオヒラタケ菌糸いずれでも構いません。もし、菌糸ボトルの選び方について詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。

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割り出し後の「卵」の管理方法

卵の管理方法

卵は直射日光の当たらない、25℃以下の場所で保管しましょう。卵が孵化してから2週間後に菌糸ボトルに入れるようにしましょう。

孵化直後に幼虫を菌糸ボトルに入れると、菌糸に巻かれて幼虫が弱るリスクがありますので注意しておきましょう。

菌糸ボトルは卵が孵化した後に注文するスケジュール感で大丈夫です。注文後2~3日後には手元に届きますので、焦らずに最適な菌糸を注文しましょう。

まとめ

以下に、記事の重要ポイントを抜粋します。

まとめ

  • ♀が幼虫を食べることを避けるために割り出しをしましょう
  • 割り出しを始める前に、必要な備品はすべて揃えましょう
  • 1週間おきに卵の状態で回収することがおすすめ!
  • 産卵痕を確認し、周囲1cm離れた場所にキリを差し込んで木を崩すようにしましょう
  • 割り出した後の産卵木は飼育ケースに1か月~2か月保管しましょう
  • 卵は直射日光の当たらない、25℃以下の場所に保管しましょう
  • 卵が孵化したら菌糸ボトルを注文しましょう

これで、産卵セットの割り出しも完璧です!次のステップは、ホペイオオクワガタに最適な菌糸ボトルの選び方と幼虫の飼育方法を学びましょう。

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