せっかくミヤマクワガタを採集or購入したので、産卵させたい!
ミヤマクワガタの産卵に失敗し続けて、何が原因かわからなくて悩んでいる!
そのような方に向けて、今年初めてミヤマクワガタの産卵にこぎつけた私の体験談を交えながら重要ポイントを絞って解説します!
重要なポイントは以下となります。
ミヤマ産卵セット/卵管理のポイント
- ミヤマの産卵マットには「RTN Nマット」と「黒土」を1:1に混ぜたものを使うこと! ※産卵一番では生みません
- 卵の管理は22度以下にすること! ※22度よりも高い温度では卵が星になる可能性あり
それでは、以下に実体験を交えながら詳しく説明していきます!
飼育用品について
具体的に何が必要?
まずは、ミヤマクワガタが確実に産卵するように、必要な飼育用品を揃えましょう。必要な用品は以下となります。
特に重要なのは、産卵マットとして「RTN Nマット」と「黒土」を使用することです。私は、はじめは産卵一番を用いて産卵セットを組んでおりましたが、全く産卵をしてくれませんでした。そのため、確実に産卵させるためには、産卵マット選びが非常に重要になります。それでは、それぞれの使用目的を以下にまとめておきましょう。
飼育用品 | 目的 |
RTN Nマット | 黒土と1:1で混ぜ合わせて、ミヤマクワガタの産卵マットにするために使用 |
黒土 | RTN Nマットと1:1で混ぜ合わせて、ミヤマクワガタの産卵マットにするために使用 |
コシ器 | 黒土を微粉化させるために使用 |
水 | Nマットと黒土を混ぜ合わせたものを、適度な水分量に調整するために使用 |
大きなケース | Nマットと黒土に水を加えて、水分量が均一になるように混ぜ合わせるための受け皿として使用 |
飼育ケース | クワガタと加水済みのマットを詰めるために使用 |
ウレタンのスポンジ | クワガタの転倒防止用に使用。木でもよいが、木から菌が繁殖する可能性があり、産卵マットをダメにしかねないためお勧めしない |
プロゼリー(高たんぱくゼリー) | ♀は産卵のために体内のたんぱく質を消費するため、たんぱく質補給用にプロゼリーを使用 |
ゴム手袋 | 産卵マットを取り扱う際に使用 |
どこで買えるの?
産卵セットの組み方
産卵セットを組む流れは以下の通り。
- 大きなケースに、RTNマット(2L)と黒土(2L)を入れて、均一に混ざり合うようにかき混ぜる。黒土はコシ器で1度コスこと!
- 水を適量入れて、水分が均一になるように混ぜる。図1のように手で力一杯握ってマットが固まりになるまで水を入れることがポイント。
- マットの加水が終了したら、飼育ケースの高さ6割程度までマットを固く詰める。固く詰めると図2のように表面はツルツルになる。
- 最後の残りのマットを飼育ケースに入れて、ウレタンのスポンジとゼリーを入れて完成。
私は、はじめは産卵一番(クヌギ100%の朽ち木を使用した、パウダー状の超微粒子マット)を用いて産卵セットを組んでいましたが、1週間経っても卵を一つも確保することができませんでした。黒土を混ぜ合わせることがポイントです。ミヤマクワガタは粘度が高いマットに好んで産みますので、必ず黒土を混ぜるようにしましょう。
飼育温度
産卵セットを組んだ後は、♀を飼育ケースに入れて、直射日光の当たらない部屋に1か月程度放置することとなりますが...。そこで、重要なのが管理温度です!必ず22℃以下の部屋に保管するようにしてください!私は、はじめはエアコンの効かないような部屋で保管をしておりましたが、気が付いた時には”時すでに遅し”で、卵はすべて無くなりました。
卵の管理方法
産卵セットに♀を投入してから1か月経てば、卵が飼育ケースの側面に見えてきます。そうしたら、飼育ケースをひっくり返して卵を取り出します。その際に、卵はプリンカップに移し替えて22℃以下の部屋に、幼虫になるまで保管しましょう。たまに、無精卵の卵も混じっていることがあります。見分け方としては、卵がきれいな円形になっているかどうかになります。細長い卵は無精卵の可能性が高いです。卵の管理方法について、より詳しく説明しているおすすめの記事がありますので、気になる方は下記記事をクリックして確認してみてください!
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まとめ
最後に、ミヤマクワガタの産卵セット/卵の管理ポイントを記します。
まとめ
- ミヤマの産卵マットには「RTN Nマット」と「黒土」を1:1に混ぜたものを使うこと! ※産卵一番では生みません
- 卵の管理は22度以下にすること! ※22度よりも高い温度では卵が星になる可能性あり
是非、参考にしていただき、クワガタ飼育の幅を広げていただけると嬉しいです!
次のステップは、産卵セットの割り出しです。下の記事に進んでください!
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