【超おすすめ】クワガタ飼育本はこれで決まり！クワガタ飼育者であれば必ず所持すべき１冊！

おそらく、この記事をご覧になっていただいている方は、「クワガタ飼育初心者でクワガタ飼育に関する知識がゼロの方」と「クワガタ飼育経験はそこそこあり、今後より一層ブリード力を上げたい方」だと思います。そのような方々に、是非とも紹介したい本があります。

私は、2024年の6月からクワガタのブリードを開始し、現在は国産ノコギリクワガタ/国産ミヤマクワガタ/国産コクワガタ/国産オオクワガタ/ホペイオオクワガタ/ギラファノコギリクワガタ/パラワンオオヒラタクワガタ/アンタエウスオオクワガタのブリードをしており、すべての種において産卵までこぎつけて幼虫を合計で100匹以上飼育することを達成しております。

それもこれも、すべてこの本のおかげです！

なぜ、あまたあるクワガタ図鑑がある中で、この本をおすすめしたいかというと、理由は以下です。

それでは、この本の良さを一つずつ紐解いていきましょう。

著者について

著者は、昆虫系youtuberとしても非常に有名な三森大輔さんです。三森さんは現在は芸人をしている傍ら、何100種類、何1000頭の生体や成虫を飼育しており、クワガタ/カブトムシ飼育経験が非常に豊富な方です。また、クワガタ/カブトムシ愛もすごく、より快適にクワガタ/カブトムシ飼育をするためにブリードルームを複数借りてしまうくらいの方で、youtube動画を見れば見るほど愛情が伝わってくるような魅力的な方です。

クワガタ/カブトムシを飼育するだけでなく、昆虫飼育業界を盛り上げるために、「人間が入れるサイズの飼育ケースでクワガタ/カブトムシを飼育」したり、「世界中のクワガタ/カブトムシが一挙に見れる展示施設を運営」したりと、幅広く活動していることも魅力です。このような活動をしている理由としては、おそらく三森さん自身が小学校４年生の時に、ヘラクレスオオカブトが展示されているところを見て、素直にかっこいいと感じてブリードをはじめ、段々と昆虫飼育の虜になった経験があるからだと想像しております。

このように、クワガタ/カブトムシ愛があふれていて、経験豊富な方が執筆した本であるため、本の内容の信頼性は抜群です。実際、私はこの本を読んでノコギリクワガタの産卵セットを組みましたが、初めて組んだにも関わらず卵をなんと30個も得ることができました！それ以外にも、この本を参考に産卵セットを組んだ結果、飼育しているクワガタすべてにおいて、産卵に成功しました。もし、結果が気になる方は下の記事をご覧ください。

この本ならではの強み

クワガタ飼育の基礎知識を徹底解説している！

本の始まりは、クワガタの全体的な飼育・繁殖の流れから始まります。クワガタが卵→幼虫→蛹→成虫の移り変わりの様子を図解を用いながらやさしく説明されております。写真も大きく、目で見ても楽しめるような細工が施されており、小学生から中高年まで楽しめること間違いなしです。それ以外にも、クワガタ/カブトムシの飼育温度・湿度の管理方法と大切さについて、理由も併せて丁寧に説明してくれております。

特に、この本のポイントはブリーダー目線で内容がすべて説明されていることです。例えば、クワガタ/カブトムシの繁殖の流れを説明している部分では「産卵セットに関する説明」、「産卵セットの割り出し・採卵方法」、「幼虫のマット・菌糸交換の方法や頻度」、「蛹の取り扱い方」、「羽化後の生体の取り扱い方」をすべて丁寧に説明しております。

自然界でのクワガタ/カブトムシの生態については記載しておらず、あくまでもブリーダー目線で必要な情報を凝縮しているというイメージです。そのため、小中高生で自然界でのクワガタ/カブトムシの生態を詳しく知りたい方には不向きな本だと思います。

当然、クワガタ/カブトムシ飼育に必要な用品についても漏れなく紹介されております。この本の特徴としては、「なぜその商品を選ぶ必要があるのか？」という理由まで記載されております。まさに、ブリーダーにとっては知りたい情報であり、今後自身が商品を選ぶ際の判断基準も育むことができます。この本を読んで、私は飼育ケースは”クリアスライダーを使おう！”と思い、今も使い続けております。

マニアックなブリード用品についても解説している！

この本は、ブリーダー目線で執筆されていることもあり、「植菌ニクウスバ材」「植菌レイシ材」「ワインセラー」それぞれの活用方法について、丁寧に説明されております。これまでの図鑑では、このような情報まで入っているものはないです。これを見て、私はようやく植菌材の使い分け方が理解できました。気になる方は、是非この本を購入して勉強してみてください！買っただけの人の特権です。

用語の解説集がある！

このご時世、ネットや動画に情報があふれており、それらを活用しながらクワガタ飼育をされる方が多いのも事実です。しかし、その際に陥りがちなのが「なんとなく理解している」ことだと思います。なんとなく理解した状態で昆虫専門ショップの人と会話すると、正しく情報が伝わらずに行き違いになってしまい、本来買うべきものと異なるものを紹介されてしまったりしますよね。私はド素人なもので、発酵マットに１次発酵のものと２次発酵のもがあることをこの本で知りました。このような用語が一覧になっていることもブリードをしていく上で非常に便利です。ネットで検索しても忘れることもあるかと思います。そのような場面でも、この用語集の存在は非常にありがたいものです。

産卵セットの組み方がほぼ全種類網羅されている！

なんと、この本では9種類の産卵セットの組み方を紹介しております。これは、ほかのクワガタ/カブトムシ図鑑には掲載されておりません。産卵セットは、クワガタの種類ごとに適切に組まないと、全く卵が取れません。私の場合はミヤマクワガタの産卵セットの組み方を誤っていたがために、全く卵を取ることができておりませんでしたが、この本の通りに組んだら♀がしっかり卵を産んでくれました。この本の威力は計り知れません。

その他にも魅力はたくさん！

その他にも「バクテリア材の作り方」や「アゴの固定の仕方」など、ブリードに必要な知識が細部にわたって掲載されております。また、本の後半にはクワガタ49種類、カブトムシ20種類の写真付きの飼育方法がまとめられており、産卵セットの組み方もすべて説明されております。まさに、この本だけあればすべてのクワガタ/カブトムシがブリード可能と言っても過言ではありません。

本の活用方法

基本的には本を読めば、クワガタ/カブトムシ飼育に必要な情報はすべて手に入りますが、三森さんはyoutuberであることもあり、無料で動画を見ながら勉強することもできます。例えば、この動画のように、オオクワガタの産卵セットの組み方から掘り出しまで一連にまとめた動画があります。本で勉強した後と前では、動画での一つ一つの作業の意味が詳細に理解できるため、より理解が深まって効率的に自身のブリード力向上が図れます。是非、試してみてください。

まとめ

結論、この本を１つ買えば、ほとんどすべてのクワガタ/カブトムシの飼育方法が迷いなくできる情報が詰まっているだけでなく、自身のブリード力を向上させるための知識も獲得できる、一石二鳥な本になっております。是非、この本を手に入れて、初心者の方はブリードを始めるきっかけになってくれると嬉しいですし、すでにブリードをされている方はブリード力向上につなげていただけたらと思います。

その他、私のブログではクワガタ飼育に関するノウハウを発信しております。気になる方は、下の記事もご覧ください。